キッチンのリノベーション その1

フードスタジオを妄想してみた

すもも荘スタッフの智恵from沖縄です。乗鞍ではもう長袖着てすっかり秋の装いとのこと。那覇は半袖着て雨の多い秋の空が続いています。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

さて、今日はキッチンのリノベーションについて書いてみようと思います。
現在、すもも荘の共同キッチンは、旧ペンションのバーカウンターを急ごしらえで調理スペースに改造したもので、ガスコンロx1口、電気コンロx1口、流し台があるのみ。狭いスペースを交代で使っています。

「みんな料理上手だからうまく時間をずらしてやってますよ!」
と住人さんが言ってくださるものの、もうちょっとなんとかしたい、といつもスタッフミーティングでも議題に上ります。

実は、すもも荘がペンションだった頃、20~30人分の食事を作っていた厨房があるのです。ただ、暗い、寒い、汚い、導線が悪い、水道が凍る、などの課題が山積みで、2021年9月時点では、物置状態となっています。

改修するとなると、火周り、水周り、床や既存の棚や壁・・・改装金額はウン百万?ラウンジに薪ストーブを設置しているので、冬季の暖房効率も考慮しないといけないし、保健所の審査や申請も、構想によって書き方や申請内容が違う・・・。

「全然思い浮かばないし、イメージできないんだよ…」と途方にくれるオーナー淑恵さん。

そこで!発想を切り替えて、2人で妄想してみることにしました。、課題や問題点はいったん置いておいて、「すもも荘」にこんなキッチンあったらいいな。という「妄想」「想像」を。すると、理想のイメージやキーワードが少しずつ浮き彫りになってきました。

行き詰まっていた原因は、「でも」「だって」「だけど」という負のワードだったようです。できないことより、できそうなこと。だって、妄想するのはタダだし!

photo by unsplush

智恵:ねぇ、どこか理想のキッチンのイメージってある?
淑恵:ある!イベントでお借りした江戸川橋の我楽田工房さんのシェアキッチン。あそこが大好きなんだよね。

photo by 我楽田工房

智恵:いいよね〜、陽の光が差し込んでて、フラっと入れて、作ったらみんなで食べたり談話できて。
淑恵:その時いらしてたフードクリエイターのikuraさんが、ささっとシナモントースト作ってくれたでしょう、あの時の感じがイメージピッタリなんだ。
智恵:わかる!ikuraさんのインスタの動画も写真もすっごく素敵だよね〜。

すもも荘の構想には「アーティストインレジデンス」として、アートと地域の融合という大きなテーマがあります。アート(Art)の中には、絵画や陶芸といった工芸面での創作も含まれますが、食(Food)の創造性やこどもたちとの食育にも伸びしろや拡がりを感じています。

https://www.instagram.com/ikura_foodcreator/
https://www.instagram.com/eatoss_kurashi_design/

ikuraさんのインスタライブでは、友だちが料理するのをダイニングから眺めているような感覚で、作品が出来上がっていく過程を見ることができます。「季節の果物でジャム作ろう」鍋を火にかけ、果物を切ってぐつぐつ煮詰めていく、「煮詰めている合間に、お菓子作っちゃおっか」「あ、ごめん宅配来たわ」的な感じで、本当に香りが届きそうな近さを感じます。

淑恵:絵画アーティストが絵をアトリエで描くように、フードクリエイターが作品を創出するスタジオに改装したい!
智恵:なるほど、そういうことだね

すもも荘は、四面を林や庭に囲まれた建物です。通行量も多くない静けさの中、木々のざわめき、小鳥のさえずり、葉っぱや雲の匂い…に囲まれて、クリエイターやアーティストの五感や五臓六腑は、どのように働くんでしょうか。感覚が研ぎ澄まされるのかな?何もない中から何が生まれるのかな?楽しみでワクワクしてきますね。

淑恵:ikuraさんがすもも荘で、キッチンスタジオ使うとしたらどんな感じになるのかな?
智恵:さっそくikuraさんに連絡して、話を聞いてみよう。


妄想もひとつ:中庭の移動販売カー?!

淑恵:キッチンの話とはちょっと逸れちゃうんだけど、移動販売がすもも荘に来たらいいなあって思ってて。例えばお野菜農家さんとか。
智恵:スーパーとかオンラインショップの配送とは別?
淑恵:うん、違う。お野菜とかパンとか、「週のこの曜日にはすもも荘に移動販売が来ます」みたいになったら楽しくない?
智恵:キッチンカーとかフードトラックみたいなイベントにするの?
淑恵:ううん、イベントみたいな非日常にはしたくないの。日常の風景の中にたまたますもも荘が関われるような仕組みがいいな。
智恵:昔、ペンション時代にも、お肉屋さん、お魚屋さん、お花屋さん、八百屋さん、来てくれてたよね。
淑恵:そうそう、そんな雰囲気。

photo by unsplush

すもも荘がある、乗鞍高原(松本市大野川地区)には、筒木商店というスーパーが1軒、コンビニは、車を30分ほど運転して新島々駅から徒歩3分の距離にセブンイレブンがあります。暮らしている人のほとんどは、車で町に降りて買い出しをする必要があります。なので大抵の家庭には大型冷蔵庫や冷凍庫が複数あってまとめ買いして備えたり、冬場は雪の下に藁を置いて地面に野菜を埋めて凍らないように保存する、など工夫して暮らしています。

そういえば、移動販売が来るとワクワクしたな〜。という幼少期の記憶が蘇ります。きっと価格は割高になるんでしょうが、ロータリーに軽トラが停まって、あれこれとお野菜やお魚を買って、館内に運び入れる光景は楽しかった記憶を呼び覚ましてくれます。

過疎化が進んでいる大野川地区ですが、敢えて乗鞍という地域に住んでいる人たちの多くは「ここでクリエイティブな活動がしたい」と選んで、覚悟を決めて暮らしていることを強く感じます。そういう人たちが集まってきている地域だからこそ、同じ匂いを嗅ぎつけて、面白い移動販売の方たちが山に定期的に上がってきてくれたら楽しいな、そんなことを感じました。


まとめ

キッチンの大規模改装は、住人の暮らしのために必須事項です。今は少数精鋭で、うまーく工夫しながら手狭なキッチンを共有していますが、もう少し人数が増えてきたら…今ある空間だけでは足りなくなってしまう。

という思いでスタートしたキッチン改修ですが、厨房スペースが、クリエイターのスタジオとして稼働したらどんなに素敵だろう、と2人でワクワクしてきました。どんな料理が、瓶詰めが生まれ、世界中にその手元や美しい食べ物が配信して届くようになったら!楽しそうだし美味しそう!!妄想は自由です、どこまでも広げられます。

明るくて広くて稼働性のあるキッチン?クリエイターが籠って制作に集中できるアトリエ構造?配信機材を持ち込んでも充分な広さを備えた配置や光源の設置?今は暗くて狭くて汚いキッチンが、生まれ変わる姿が想像できる気がしてきました。

乗鞍高原は自然に恵まれた土地です。その反面、アクセスの不便さが暮らしの中でネックになる面も否めません。配達や配送、車での移動に頼らざるえないシーンも生まれます。

その環境の中で上手に工夫して、楽しく美味しく暮らしていくイメージを持つこと。誰に何を頼れるのか、自分ができること・提供できること・持っているものは何か、明確にして発信すること。それが過疎地域に生きる力になると思います。

すもも荘は、そんなふうに器用に、不器用に、工夫をして暮らす人たちが集まる場所になって行きたいです。「余白のある暮らし」は、衣食住、満たされ過ぎない環境から育ちます。次回はもう1歩踏み込んだ、キッチンスタジオ妄想について書いていきたいと思います。お楽しみに♪

乗鞍すもも荘:https://sumomonorikura.com/
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IG:https://www.instagram.com/sumomonorikura/

Author : Chie Editor : Ayumi

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